鬼面山 雪と氷と風の造形 2002年12月8日    
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  真冬の安達太良連峰は、それぞれの山で強い個性を発揮するようだ。一面白銀の世界に見えるが、一歩足を踏み入れると、他の季節では見ることができない個性を感じる。安達太良本山は雪というよりも氷の世界のように感じる。そして僕が好きな世界が鬼面山だ。一口で言って、霧氷の装いである。これは、コメツツジやサラサドウダン、ガクウラジロヨウラク、ナンゴクミネカエデ、ミネザクラなどの低木で覆われる斜面が氷点下10℃以下の低温にさらされ、さらに雪が降り積もり、冷たい西風が吹き付けることにより、雪と氷と風の造形ができるからだ。自然の大胆な造形は、人間ではとうてい表現し得ないような美しさをあらわす。2002年(平成14年)の12月8日は、その美しさを心ゆくまで堪能できた。しかも西稜北壁にガスがせまり、異界への入り口に近づくという体験もできた。雪庇の誕生も見ることができた。ここから異界に足を踏み入れることは、即ち人生の終焉を意味する。異界への誘いに負けてはいけない。

 最近の鬼面山では、このような美しい景色を見ることは少なくなった。やはり暖冬の影響があると思う。できればもう一度美しい霧氷の景色を見たいという希望はかなえられるであろうか。